日本の家賃とは違って、アメリカのアパートの家賃額は、賃貸を申し込んだ日によって、ホテルの価格のように毎日変わります。
ある調査によると、全米の20%のアパートが、このダイナミックプライシングとよばれる仕組みを導入しているとのこと。体感では、もっと多いですけど…
本記事では、私が個人的に聞いたり、調査したことをもとに紹介していきます。
アメリカ・アパートの家賃が高くなる季節
家賃は毎日変わりますが、春〜夏にかけての入居日は高くなり、冬(10月〜12月)は安い傾向にあります。
アメリカは新学期が9月から始まるので、引越しシーズンは5月〜8月。
その時期はアパート側も強気の価格設定です。
一方、サンクスギビングが近づいてくると、多くの人は引越しをしません。
ということで、家賃も安くなる傾向にあるとのこと。
一度、アメリカ・シリコンバレーエリアの家賃の統計情報を分析したこともありましたが、確かに上のような傾向が出ていたので、急いで4月中に引越しを決めた経験があります。
空室状況に応じて家賃が変動するアメリカのアパート
空室の期間が長いと、次第に家賃の価格は下がってきます。
従って、入居日が近いものは安くなる傾向にあるようです。
中には、当日に入居してくれたら格安の価格で入れさせてあげると言われることも。
とはいっても、いいものは早く次の入居者がきまるので、空室のままのものはやっぱり何かいわくつきのものが多いです。
私は、1度鉄道のそばにある新しいアパートに住んだことがありますが、新築のアパートにもかかわらず、破格の安い家賃&1ヶ月目は無料というキャンペーンでした。
住んでみてわかったのは、やっぱり鉄道がちょっとうるさいんですよね。
特に朝8時ごろから大きな汽笛が鳴るのは、目覚めが悪くなります。
そんなわけで、破格の安い家賃だったわけです。
アメリカ・アパートの家賃が高くなる曜日
これは私も知らなかったのですが、なんと曜日によっても家賃が変わるようです。
rent.comによると、月曜日と金曜日が最安値のことが多く、火曜日と日曜日は価格が高くなることが多いようです。
多くの要素を加味して決まるアメリカ・アパートの家賃
需要と供給で価格が決まるようで、ずっと空室になっているようであれば価格が下がっていくという仕組みのようです。
また、あるリーシングオフィスの人によると、最近の家賃システムは賢くなっていて、周りの賃貸部屋の料金も考慮して料金を決めているとのこと。
とにかく複雑。
毎日、変わるので予測は不可能です…
日本のアパートにこの仕組みが導入されないことを祈ります。
穴場は古いアパートか個人オーナーが所有するコンド
穴場は、こういった最新のシステムが導入されていない古いアパートか個人が貸し出しているコンドミニアムです。
季節変動は多少あったにしても、ここまでの激しい変動はありません。
アメリカの穴場物件を探すには、ZillowかCraiglistがオススメです。
ちなみに、ZillowやApartments.comの家賃情報は古いので、実際に訪問してみるとオンラインの情報より高いということはザラにあります。
リーシングオフィスの人も、Apartments.comの家賃情報は古いと証言していました。
もしくは、住みたい地域に行って色々まわり、雰囲気が良さそうなアパートのLeasing Officeを訪問し、空き部屋がないかを聞いてみるのもいいですね。
意外とオンライン広告に出る前の穴場物件に巡り会えることがあります。
私は、住みたい地域を決めて車で走っているときに、現地で偶然見かけたアパートの部屋に決めました。
まとめ
アメリカの家賃は、毎日数10ドル変動するので、本当に申し込んだタイミングでかなり家賃が変わります。
10月〜12月の入居が最も安くなります。
あまり待ちすぎると、他の人にとられてしまうこともありますが、何日間か価格をトラッキングして、安くなったタイミングで申し込みを入れるのもいいと思います。
もしくは、古い物件か個人が所有しているコンドを狙うのもいいですよ。